日本の少子高齢化は核家族化が主な原因だと思う件


世の中で良く言われている「働き方改革」。

働き方改革の法は、2018年6月29日に可決・成立し、2019年4月から施行されています。

この法律の主なテーマは下記の3つです。
「長時間労働の是正」
「正規・非正規の不合理な処遇差の解消」
「多様な働き方の実現」

簡単にいうと下記のような感じです。
「働き過ぎの防止」
「パートなどの待遇改善」
「テレワーク、時短社員などの雇用促進(ワークライフバランス)」

何故、働き方改革ができたのでしょうか・・。

日本の少子高齢化等で労働人口が減っていき生産性(GDP)が落ち込むからですよね。

簡単に言うと、

「日本として、経済が冷え込むし、年金や医療・介護費なんて払えないよ!だから、働いてないやつは働け!」

「何?働きたくない?えっ?働ける環境じゃない?」

「じゃあ、ちょっと働きやすいようにしてやるよ!」

ってな感じですかね。

(参考資料:「平成24年 内閣府 将来推計人口でみる50年後の日本」をもとに作成)


グラフを見てもらえれば分かるのですが、高齢者の数も増えますが、働き盛りの人口が減っていきますよね。それにともなって高齢化率が上昇。恐らく、現在の20~50歳の人が老人になった時に誰が介護してくれんですかね・・。誰も介護してくれないですよね。だから外国人労働者を入れろと言ってます。私も介護事業を運営していましたから、よくその話は聞いてました。

そもそも、働き方改革は、一時的な応急処置で結局は負のスパイラルに陥っていて、将来も抜け出せないような気がします。

働き方改革の根本的な問題の一つに、健康寿命と核家族化があります。
昔であれば、おじいちゃんおばあちゃんが子供の面倒を見るという事も多かったと思いますが、現在では小さい頃から保育園に入れたりします。当然、女性も働きながら子供の世話も見ないといけない時代ですし、専業主婦であっても小さい頃から保育園に入れたりしますよね。

日本全体が、家族という核を失っている気がします。


(引用資料:内閣府 高齢化の状況)

健康寿命とは、WHO(世界保健機関)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義しています。平均寿命と健康寿命の差を縮めなければ駄目ですよね。病院や介護を必要とせずに、死ぬまで元気なお年寄りを一人でも多くすることが重要だと思います。

(引用資料:内閣府 少子化の社会的影響)

単独世帯とは、一人で住んでる人です。少子高齢化により単身世帯はどんどん増えていきますよね。

世界の長寿村では家族や地域のコミュティーがしっかり皆で支え合っています。子供が老人の世話をしたり、老人が子供の世話をしたりして、皆が支え合っています。これこそが皆がハッピーになれる働き方改革の本質なんじゃないかなと・・。そのために元気な老人を作り、じっちゃん、ばあちゃんを介護施設に入れずに子供の世話もしてもらう。老人の認知症も減るしね。子育て世代の人達も子供の世話をじっちゃん・ばあちゃんに見てもらえるから子供も安心して産めるし、人口も減らないし・・。

保育園を増やすんじゃなくて、元気な老人を作って、認知症も減らす事で医療費や介護費も減って、社会保障費も減るやん。孫をみるじっちゃん・ばあちゃんや一緒に暮らす世帯に対して税金を投入したらどうだろうか。その方が最終的に日本の経済は回ると思いますが・・。


シルクロード長寿郷をゆく(ウイグル、ホータン)から写真を引用


シルクロード長寿郷をゆく(ウイグル、ホータン)から写真を引用

現代社会でこのようなコミュニティーが形成されるかというと、真逆の方向に向かっているので無理に等しいと思いますが、まずは自分たちの家族だけでもこのように向かっていければいいと思っています。

長生きしたり、健康寿命を延ばす一つの要因に、社会的な関わりがあります。人と「話す」ことです。最近では、長生きなんかしたくないと言う人が周りでも多いですが、きっと将来に希望や光がないんだなと・・ふと心の中で思ってしまいます。生きる事の喜びがないなら、生きる意味もないですもんね。認知症になる人は、普段のコミュニケーションの量が少ないことも指摘されています。元気な老人になる第一歩は人との関わりだと思います。

家族間の中でのコミュニティーや地域のコミュニティーが形成されると、少子高齢化の問題がかなり改善されると思います。なので、核家族化が進むと、日本の経済も弱くなると思います。社会保障費も増加していき、働く世代もいなくなり、老人になれば自分で何もできない介護施設に入れられる。

私に世の中を変える事は無理ですが、長寿村のようなコミュニティーを少しずつでも形成していき、高齢者を介護施設に入れるのではなく、元気な老人を作る事が私の使命の一つだと考えています。

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