血液の酸化・酸性化の原因|血液が酸性・アルカリ性になるとどうなるのか

血液の酸化・酸性化の原因|血液が酸性になるとどうなるのか
こんにちは
今日は血液の酸化・酸性化の原因と、もし酸化したらどうなるのかについて、森下自然医学の観点から詳しく検証していきたいと思います。

よく血液がドロドロしていますね・・と言われているやつは、赤血球同士がくっついていたりします。血液や体液が酸性に傾けは血液の質も悪くなります。

血液の酸化・酸性化がおこるとどうなるのか:ドロドロ
上記の画像は血液が酸化してドロドロしたやつです(ちなみに私の知人の血液です・・)。ちなみに血球同士がくっついているのは、後述する活性酸素・フリーラジカルというのも赤血球同士をくっつけてしまう原因になっています。血液の改善をしないとやばいですね・・。


血液の酸化・酸性化がおこるとどうなるのか:ヘモグロビン
上記の画像はもう一人の知人の血液の画像です。まだドロドロした感じではないですね。ただ、赤血球の真ん中が白くなってドーナッツみたいになっています。これは、ヘモグロビン(鉄分)が赤血球に少ないので、ドーナッツみたいになります。良い赤血球が良い細胞(筋肉、各種臓器)を作るので、ヘモグロビンを摂取した方が良いですね。ヘモグロビンが少ないと、貧血、生理痛、頭痛、肩こりなどの症状が出ます。ヘモグロビンは葉緑素(クロロフィル)という食品から摂取できます。例えば、ワカメ、昆布、ひじき、ほうれん草とかがいいですね。

ヘモグロビンに関する詳しい記事↓
リンク:草食動物の血液は何故赤いのか?|草を食べて血が赤くなる理由

血液の酸化・酸性化の原因

動物性タンパク質による血液の酸化・酸性化

現代の栄養学では、肉はタンパク質を摂るために重要とされています。肉を食べればスタミナがつくという事は一度は聞いた事があると思います。しかし、肉は腸の中で悪玉の常在細菌であるウェルシュ菌や病原性大腸菌を増やし、腸内バランスを崩すと聞いた事はあるでしょうか?ウェルシュ菌は食中毒を起こしたりする悪玉の細菌で、肉類の悪玉のアミノ酸を分解して、アンモニア、硫化水素など腐敗物質を生み出します。この腐敗物質が血液を汚して酸化させていきます。

特に日本人は、古来から穀菜食習慣のために、肉食に適した人種ではありません。肉をはじめとする動物性タンパク質食品を摂ると腸内の状況が悪化して、腸内で異常発酵が起こり、便秘になったりします。もしくは、慢性下痢症の人が肉を食べて、硬い便になる事もあります。特に慢性下痢症の人は普通の便になったと喜んではいけません。それは、瞬間的に腸内環境が乱れ、血液もドロドロになっている可能性が高いです。

また、「肉は酸性食品ですが、アルカリ性の野菜でバランスを取ればよい」などといいます。しかし、そう簡単にはバランスは取れません。人それぞれ腸内環境も違いますし、○○対○○の割合で肉と野菜を摂りましょうなんてのは本来難しいです。

肉食の人種(欧米人)や、日本人の若い人も戦後肉食になりました。肉を食べれば体格は大きくなります。大きくなったから良かったね・・と簡単に済ませられる問題ではありません。肉を食べて、腸内の悪玉菌を増やし、アンモニアなどの腐敗物質を生み出す肉の毒性薄めて体内の酸化を防ぐために、体全体の容積を相対的に大きくするために体格が大きくなるというのが森下自然医学の考え方なので、体格が大きい(太る)=体が酸化している可能性が高いです。

活性酸素による血液の酸化・酸性化

活性酸素という言葉を聞いたことがあるでしょうか?活性酸素は良い面もあるのですが、活性酸素の電子が不安定になったものをフリーラジカルと言い、フリーラジカルは安定を求めて、血液の中を駆け巡り様々な細胞を酸化させていきます。

活性酸素の過剰=血液や体が酸化

ちなみに、「活性酸素と抗酸化物質のバランス」を酸化ストレスと言います。抗酸化物質や抗酸化酵素が多いと「抗酸化力」が高く、不要に多くなった活性酸素を除去する働きをします。抗酸化力が高く活性酸素とのバランスが均衡であれば免疫力も高まります。

基本的に人の血液は常にpH7.4くらいの弱アルカリ性に保たれるようになっています。弱アルカリ性であるのが健康の証であり、そうでなければ人間は生きていけないのです。このように、外部環境の変化にかかわらず、生物の体内環境を一定に保つ働きを、ホメオスタシス(恒常性)といいます。しかし、このように活性酸素やフリーラジカルを増えすぎると、体が酸性に傾き、体の老化が早まり不健康な状態になってしまいます。

【活性酸素やフリーラジカルが増える原因】
・酸化した食べ物
・食品添加物、残留農薬、加工食品 等
・化学物質、薬剤(薬の摂取)
・肥満
・血糖値
・電磁波
・ストレス
・大気汚染
・放射線被爆(病院などのCTやX線含む)
・タバコ・酒
・排気ガス
・紫外線
・過度な運動
等が挙げられます。

また、代謝障害を引き起こす原因物質として注目にされるようになった「過酸化脂質」も活性酸素が原因で、酸化された脂質を生み出す原因となります。過酸化脂質は、血管を詰まらせたり、解毒作用を阻害したり、肝機能を低下させたりします。

活性酸素の一種である過酸化水素も、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担いますが、過剰になりすぎると体を酸化させる原因になります。

精神的ストレスも活性酸素を一気に増幅させる原因になります

糖化ストレスによる血液の酸化・酸性化

糖化ストレスとはAGE(終末糖化産物)と言われ、血糖(ブドウ糖・グルコース)とタンパク質の結合により増えます。人間が生きていく上で両方必要な物質なので、避けては通れません。タンパク質は、体内組織の細胞全てで筋肉を含む全ての臓器や組織のタンパク質と、食事で摂った血中にあるタンパク質も含まれます。

糖化ストレスは前述した活性酸素を増やす存在で、糖化ストレスが増えると酸化ストレスも増えて体を酸化させていきます。

では何故、糖化ストレスが増えると、活性酸素も増えるのかと言うと、糖化ストレス値が高い人は糖質過多のケースが多いです。そこで出てくるのが、ミトコンドリアです。細胞の中にあるミトコンドリアは、糖質と酸素を使って体に必要なエネルギーを作っていますが、血糖値が高いと糖質と酸素を使ってエネルギーを生み出すバランスが崩れます。

酸素よりも糖質の方が簡単にエネルギーに変換できるので、ミトコンドリアが糖質を多く使ってエネルギーを作り出します。エネルギーを生み出す時に、ミトコンドリアが酸素を使わなくなるので、酸素が余ってきます。余った酸素が活性酸素になるのです。

その他の原因

水道水にも塩素や酸化物質が入っているので、体を酸化させる原因となります。浄水器を取り付けたり、ミネラルウォーターをお勧めします。

油の酸化が気になる食品として、市販の天ぷら、フライ類、ポテトチップス、その他の揚げ菓子類も体を酸化させる原因となります。

血液がアルカリ性に偏りすぎても病気になる

血液の酸性・アルカリ度を調べると、菜食者に比べて肉食者は酸性化を示していると森下博士が言っています。つまり、肉食者は血液が汚れているということですね。

ヨーロッパにはゲルソン療法というガンの食事療法があります。病気の原因は「アルカリ過剰にある」と提唱して、アルカリを含んだ食塩を控えて、アルカリを身体から抜くためにジュースを多量に飲み、マグネシウムを補充するという理論です。

ヨーロッパでは、水を含めたアルカリ性土壌であるので、ヨーロッパの人達に取っては逆にアルカリに偏りすぎてしまうのかもしれません、前述したように弱アルカリ性が人間に取って良いですからね。

しかし、日本は酸性土壌であるために、酸性過多やミネラル不足になりやすいです。水もヨーロッパの水は硬水(アルカリ性)なので、ミネラル分を多く含んでいますが、日本の水は軟水が多いですもんね。

では、アルカリ性の水を飲みまくると足し算・引き算で酸性の血液がアルカリ性になるのかというとそうではありません。水で一番良いのが、人間の血液のpH値(7.4)に近い水を飲む事です。エビアンのpHは7.2で弱アルカリ性なので、このような水を飲むと良いと思います。

血液が酸性になるとどうなるのか

体が酸性に傾くとどうなるのか気になりますよね。酸性に傾くと、体の老化現象が起こります。アルツハイマーや認知症ともかなりの関係性があると言われています。

慢性的に体が酸性に傾いた状態(酸化ストレスが高い状態)では、慢性疾患を引き起こす可能性が高いと言われ、100以上の疾患と関連性があると言われています。

【酸化ストレスと慢性疾患の関係性】
・生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、動脈硬化)
・がん
・白血病
・脳血管疾患(脳梗塞、脳卒中)
・心臓疾患
・クローン病
・白内障
・認知症
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・慢性腎不全(透析)
・内臓疾患
・椎間板変性症
・炎症性疾患
・関節リウマチ
・慢性疲労症候群
・喘息
・男性不妊症
・エイズ

疾患以外では、酸化ストレスは肌の老化現象も引き起こすと言われています。
しわ、たるみ、くま、そばかす、しみ、にきび等もそうです。

頭皮では、白髪や抜け毛(はげ)も老化現象の一つです。

血液を酸化・酸性化から守るためには

前述した酸化・酸性化の原因を防ぐ事が大事です。特に食事に気をつけ、精神的ストレスを溜めないことが大事です。また、適度な運動も体の血液の循環を良くしますし、食後の血糖値の上昇を抑える為にも食後の運動(食事してから30分以内)をお勧めします。

食事は、動物性タンパク質、糖質。酸化させる食品を過剰に摂らないことが大事です。全粒穀物(玄米、全粒粉の小麦、黒砂糖)や、ミネラルが多く含まれた天然塩を使ったり、オリーブオイルなんかも良いです。食事でプラスになるのは抗酸化物質が多く入っている食品が抗酸化力を高める事に繋がります。日本食以外では、地中海式ダイエット料理が体の酸化を防いで、老化も防ぐと言われています。


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□住所:奈良県大和郡山市高田町92-15
□電話番号:0743-51-1133
□WEB:https://haruhi-nara.com/

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