こんにちは。
今回は内蔵脂肪や皮下脂肪、中性脂肪が燃えるとは何か?脂肪が無くなるメカニズムをご紹介したいと思います。痩せたい人やダイエットしたい人は必見!
内臓脂肪や皮下脂肪が燃えない理由
燃えるとか燃焼ってなんですか?脂肪に火をつけて、燃やして灰にするってことですか?となりますよね。科学的に言うと、急激に酸化させるとも言いますが、例えば軽い運度でも脂肪燃焼させる事ができると思いますよね。しかし、酸化だけで言うと、軽い運動は抗酸化作用が働くので、体の酸化を抑える役割があります・・。なので、脂肪が燃焼するという言葉自体が間違っていると思います。エネルギー消費=燃焼という言葉が世間的に受け入れやすかったのかな?と思いますが。
内臓脂肪や皮下脂肪が増える”簡単”な理由
①糖質(炭水化物)を食べます。②糖質を多く食べ過ぎると脂肪になります。
③太りました
内臓脂肪や皮下脂肪が減る”簡単”な理由
①糖質(炭水化物)を食べません。②内臓脂肪や皮下脂肪がなくなります。
③痩せました。
内臓脂肪や皮下脂肪が増える”詳しい”理由
人間の三大栄養素は「脂質」、「糖質」、「タンパク質」です。炭水化物(糖質)は、生きるためのに必要なエネルギーとして活用されます。①糖質は、腸を経てブドウ糖(グルコース)になります。
②血液の中にあるブドウ糖を膵臓から分泌されたインスリンにより、脳や様々な臓器に取り込みエネルギーとして使います。
③余ったブドウ糖は、肝臓や筋肉にグリコーゲン(ブドウ糖が何個も繋がったもの)として蓄えられます。肝臓器や筋肉に蓄えられるグルコースは約400g程度です。
通常成人男子では90~150gが肝臓に肝グリコーゲンとして貯蔵されていて、100~400gのグリコーゲンが筋肉として貯蔵されると言われています。
④肝臓や筋肉でも余ったブドウ糖は、肝臓内でインスリンにより中性脂肪に合成されたり、インスリンによりブドウ糖が脂肪組織(内臓脂肪、皮下脂肪、中性脂肪)として合成されます。
⑤これらを積み重ねる事で、体内に脂肪組織が増えていきます。
糖質が脂肪組織になるには、様々な課程を経て、余った糖質が脂肪組織(皮下脂肪、内臓脂肪、中性脂肪)になります。肥満は糖質の過剰摂取により脂肪を体内にため込んでいる状態と言えます。
人間は原始時代の頃、食べ物を現在のように毎食食べる事ができなかったので、体に脂肪としてため込むという技を身につけたんですね。
内臓脂肪や皮下脂肪が減る”詳しい”理由
①糖質(タンパク質)を食べないと、血糖値が下がります。②血糖値が下がると、エネルギー源がないので、体内で作ろうとします。糖質=エネルギー源なので!
③血糖値や体内のエネルギーを確保するのに、脂肪細胞(内臓脂肪、皮下脂肪、中性脂肪等)がリパーゼという酵素によって融解されて、脂肪酸とグリセロールになり、血中に流れます。
④体内の脂肪組織は減っていきます。
■脂肪酸の行方
脂肪は水と油で血液に馴染まないので、アルブミンというタンパク質と結合して遊離脂肪酸となり、脳の神経細胞以外の大半の細胞でエネルギー源として利用されます。この脂肪酸は筋肉などで消費されますが、使いきれなかった遊離脂肪酸は肝臓に送られてケトン体に合成されて、糖質の代替えエネルギー源として脳や他の組織で利用されますが、ケトン体が血中に増えすぎると、吐き気や嘔吐、腹痛など消化器症状が現れます。
ケトン体は酸性物質であるため、ケトン体の量がさらに増え、血液が酸性に傾くとケトーシス(ケトン体が血中に増加した状態)からケトアシドーシスに進行します(ケトアシドーシスについては割愛)。
■グリセロールの行方
グリセロールは肝臓で糖質に変わり、エネルギー源となります。グリセロール以外でも糖質が欠乏すると、筋肉などに存在するアミノ酸から糖質を作り出します。この作用を糖新生と呼びます。これが、炭水化物(糖質)を食べなくても体内で糖質を造り出すメカニズムなんですね!
まとめ
色々言っても難しいので、簡単に血糖値と脂肪の関係をまとめると、血中に糖質がないとエネルギー源が不足します。糖質により蓄えた脂肪を、再度「糖質」に変えてエネルギー源にしよう!って事ですね。それにより脂肪が無くなり、体重も減るってことです。ただ、糖質制限をず~っと続けていると体内に貯蔵されている糖質にも限界が来ます。それに、一気に痩せようとすると、ケトン体が増えて、吐き気や嘔吐などの症状が現れて、血液が酸性に傾き、老化促進や肌にも良くないです。
特に脳は、血液中の糖質(ブドウ糖)が主なエネルギー源なので、極端に糖質が不足すると、意識障害などが起こることもあります。
血液の質も悪くなるので、様々な病気を引き起こす原因にもなりかねません。
糖質自体は体に取って必要不可欠なものなので、過度な糖質制限はやめましょう!
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